質預かり、買取、販売を行い、母娘二代で質店経営と、いかにも今どきの質屋さんらしい倉田屋ですが、お店(兼住宅)の隣にはなかなかクラシックな「蔵」が併設されています。
お客様からお預かりしているお品物を保管する蔵(保管庫)には質屋営業法、政令、省令(施行規則)により、防犯、災害に対応するための厳しい基準が定められています。
この基準をクリアしなければ、質屋を営業することが出来ません。
昔から質屋の蔵は堅牢で、震災や空襲で家屋がなくなっても蔵だけ残った、という話もありますし、
中には建てられて一世紀近く今なお現役で頑張っている蔵もあります。
倉田屋の蔵も、そんな風に長くお客様の大切なお品物をお預かりし続けている蔵なのでしょう。
ところで、質屋に生まれた子供はだいたい親から
「悪い事をしたら蔵に閉じ込められる」
という罰を受けたことがあるはず(苦笑)
ガチャン!と扉を閉められると真っ暗ですので、本当に怖い・・・
実はトラウマになっている質屋さんも多いのでは?
志のぶも、顕定も、お母さんの百合江さんも、小さい頃蔵で怖い思いをしたのかもしれませんね。
担当 Link鈴木質店 鈴木