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質屋が解説「ルーペ」

ルーペ

 

 七つ屋で、一番頻繁に登場するアイテムはルーペでしょう。

 

 作品中の志のぶも、顕定も、保おじさんも使用しています。当然、品物の状態をチェックする、真贋や処理の有無、程度(傷や位置など)を確認するために使っているのですが、このルーペをちゃんと扱えてはじめて業界人と言えるでしょう。

 

 慣れないうちは、扱いもぎこちないものです。力んでしまうと、よく見えないものです。基本的な姿勢などは決まっているのですが、そこは経験です。特に宝石業界に長くいらっしゃる方はルーペを実に巧みに扱います。

 

「お主、出来るな!」という感じですね(笑)

 

 ちなみに。。。

 

 ルーペはいわゆる拡大鏡(虫眼鏡など)とは全く違います。特徴としては、ピントが極端に浅く、視野が極端に狭い。対象物全体を見るためのものではなく、対象物の一部だけを見るためのものだからです。

 

 宝石用ルーペはたいてい10倍、トリプレット(レンズが三枚)になっています。拡大鏡よりも高い解像度が求められるからです。お値段は同じ倍率でもピンキリです。倍率が高ければ、レンズが大きければ良いというものではありません。

 

 相性もあります。業界人は、みんな「マイルーペ」を持っています。他の人が使っているのを借りても、イマイチ使い勝手が良くないものです。倉田屋の3人も、それぞれ自分専用ルーペがあるのでしょうね。

担当 Link鈴木質店 鈴木