しちまる公式ページ|ボクは質屋さんの看板犬|大好きな相撲の力士に似た蔵のあたまが自慢なんだ♪

講談社Kiss誌12月号が発売になりました!

みなさん、こんにちは!しちまるです。

 

10月もようやく終わります。ここ1週間でようやく秋めいてきました。今年の夏も長く辛かったですね。5月の中旬から10月の中旬までを夏とすると、1年12ヶ月のうち5ヶ月が夏。これはもう南国ですね。

さて、10月28日(金)に講談社Kiss誌12月号が発売になりました。我らが二ノ宮知子先生の「七つ屋志のぶの宝石匣」も絶賛掲載されていますので、皆さまぜひ買い求めの上、お楽しみくださいませ。

今回の扉絵で志のぶがカゴの中にとらわれている姿は、どこか意味深です。昔の炭鉱では、有毒ガスの検知にカナリアを使っていたという話があります。繊細なカナリアをカゴに入れて坑内に連れて行き、もしカナリアがさえずりを止めたら、それが危険のサインであり、作業員たちはすぐに脱出したそうです。

 

志のぶがカゴに閉じ込められている姿は、まるで危険を知らせるカナリアのよう。彼女が直面する危機が何を意味するのか、ぜひ誌面でご確認ください。

しちまるポスターも新しいバージョンを描いていただきました。ありがとうございます!皆さまも振り込め詐欺にはくれぐれもご注意ください!

漫画の紹介です『夕凪の街 桜の国』こうの史代 コアミックス

日本被団協のノーベル平和賞受賞

 

日本被団協のノーベル平和賞受賞に心からお祝いを申し上げます。このニュースに驚いた方も多かったのではないでしょうか。実を言うと、私自身も「日本被団協」という団体について詳しく知りませんでした。原水協や原水禁は報道などで耳にしたことがありましたが、日本被団協の活動に馴染みは薄かったのです。

 

1956年に設立された日本被団協は、原爆被害者の権利を守り、福祉の充実を目指して長年にわたって活動してきました。被爆体験を語り継ぎ、核兵器廃絶を訴えることを使命とするこの団体の受賞は、原爆の記憶と核兵器廃絶の願いが今もなお、いや、今だからこそ重要なテーマであることを浮き彫りにしました。

 

 『夕凪の街 桜の国』作:こうの史代 出版社:コアミックス(*初版は双葉社より刊行)

 

こうの史代先生の『夕凪の街 桜の国』は、被爆をテーマにした漫画の中でも特に心に残る一作です。2016年に映画化された『この世界の片隅で』のヒットによって、こうの先生の作品を知った方も多いでしょう。『夕凪の街 桜の国』は、もともと双葉社の「漫画アクション」で連載されていた作品で、現在はコアミックスより刊行されています。原爆投下10年後の広島を舞台に、被爆の影響を抱えながら生きる人々とその家族三代の物語を繊細に描いています。

 

声高に悲惨さを訴えるのではなく、日常の中に潜む痛みや無念さをそっと映し出すその筆致は、読む人の心に深く染み入ります。被爆して生き残ったことで罪悪感に苦しむ主人公は、10年後に命を奪われる運命に直面し、原爆の犠牲を免れたと思っていたのに結局はその影響で命を落とすという、やりきれない悔しさを抱えます。『夕凪の街 桜の国』は、被爆者の苦しみと、それが三世代に渡って引き継がれる影を繊細に描き出しています。

 

30年前の中国地方で感じた「原爆の痕跡」

 

30年前、私は中国地方に6年ほど住んでいたことがあります。そこでは、原爆や被爆の痕跡が日常生活の中に静かに息づいていました。人々は表立って口にすることはありませんでしたが、新聞には「被曝健康手帳の証人になってくださる人を探しています」という短い記事が定期的に載り、温泉を訪れると効能書きには「原爆症に効果あり」といった記載がありました。見えないはずの原爆の影が、確かに存在し、日常の風景として静かに溶け込んでいました。

 

被団協の受賞と『夕凪の街 桜の国』が伝えるもの

 

日本被団協のノーベル平和賞受賞は、長年の活動がついに世界に評価された瞬間でした。被爆者の声を絶やすことなく、核兵器廃絶への願いを未来へと繋ぐという使命が改めて浮き彫りになったのです。そして『夕凪の街 桜の国』もまた、その思いを静かに伝え続けています。

 

被団協の受賞が私たちに問いかけているのは、戦争の記憶をどのように未来に伝えていくかということです。『夕凪の街 桜の国』はその問いに対するひとつの答えとして静かに人々の心に訴えかけます。決して忘れられることのない記憶を抱えながら、同じ過ちを繰り返さないという決意を新たにすることが、今の私たちに求められているのではないでしょうか。

『のだめカンタービレ・ニューイヤーガラ2025』のお知らせです

ここでとっておきのお知らせです。


来年、2025年1月25日(土)に所沢市文化センターミューズアークホールにて『のだめカンタービレ・ニューイヤーガラ2025』が開催されます!来年の始まりを華やかに彩るイベントです。詳しくはX(旧ツイッターをご参照くださいませ。

今年も残すところあと2ヶ月、頑張っていきましょう!皆さま今年も色々あったでしょうが、終わりよければすべてよし!なのでございます。ではではー!