こんにちは、しちまるです。
なんだか梅雨なのか、もう明けたのか……空模様に振り回される今日この頃。皆さま、いかがお過ごしでしょうか？先日もお客様と「今年はカラ梅雨気味で、お米の収量が心配ですね」なんて話をしていました。気候も社会も、落ち着かない日が続きます。
そして話題の『機動戦士ガンダム ジークアクス』、とうとう最終回を迎えてしまいました。安彦良和先生の『THE ORIGIN』ではややケレン味が強かった“緑のおじさん”ことシャリア・ブルですが、ジークアクスでは渋みと格好良さが光っていて……いやはや、よもやよもやでございます。
さて、本日6月25日、講談社Kiss誌の8月号が発売となりました！今回、表紙を飾っているのは……そうです、二ノ宮知子先生の『七つ屋志のぶの宝石匣』！なんとこの号で、連載100回目の節目を迎えました！
©️講談社
『七つ屋志のぶの宝石匣』連載100回
おめでとうございます！
2014年1月号から連載が始まったこの作品。当初は『87CLOCKERS』（集英社）との同時連載で、Kiss誌には3ヶ月に1回の掲載でした。それが今ではKissの看板作としてすっかりおなじみに。もう10年以上になるんですね。
雨にも負けず、（そして腱鞘炎にも負けず）――
ついに100回目を迎えられた二ノ宮先生、本当におめでとうございます！
これからも、志のぶと顕定のちょっと不思議であたたかい宝石物語、楽しみにしています。
©️二ノ宮知子/講談社
ネタバレをしない方向でほんの少しだけ内容をご紹介。先月号の最終ページで、突然現れて周囲を呆然とさせた百合江さん。今月号では、そんな彼女を軸に、結婚指輪と婚約指輪にまつわるお話が引き続き展開されます。
その真意や背景がどのように語られるのか――
ぜひ、本誌にてご確認ください。
ここで漫画紹介です。今回は私が実際に自転車で漫画の舞台を走り抜けます。
ゴールデンウィーク明けに、長野県・茅野駅から静岡県・新富士駅まで、自転車で125kmのロングライドをしてきました。休憩を挟んでおよそ10時間、一日かけて走り抜ける旅です。
JR茅野駅を出発し、国道20号の富士見峠（標高約960m）を越えて、甲府盆地（標高300m）まで約40kmのダウンヒルを一気に駆け下り、さらに富士川に沿って太平洋側へと南下――。まるで山から海へと降りていくようなルートを、自転車でたどりました。
このコース、実は最近アニメ化された二つの漫画の舞台と重なる場所でもあります。
今回は、そんな“風景の重なり”を感じた作品を二つ、ご紹介します。
『スーパーカブ』（原作：トネ・コーケン、作画：蟹丹、キャラクター原案：博）
山梨県北杜市を舞台に、一台のホンダ・スーパーカブと出会った女子高生・小熊の静かな青春を描く作品。家と学校を往復するだけの、閉じた日常。その単調な世界に風穴を開けたのが、たった一台の中古バイクでした。
初めてエンジンをかけ、町の外れを走り出した瞬間、小熊の表情がゆっくりと変わっていく――。それは、社会の枠のなかで身を潜めていた少女が、静かに“逸脱”していく物語でもあります。誰にも頼らず、自分で選び、自分で進む。その自由が、スーパーカブという小さな相棒によって広がっていく様子が、抑制された描写の中に深く描かれています。
以前、お客様から「絶対読むべき」と熱烈にすすめられ、手に取ったのですが、まさに“刺さる”一冊でした。
山梨・静岡・長野の雄大な自然を舞台に、キャンプ好きの女子高生たちが、ゆるく楽しくアウトドアを楽しむ人気作です。
温泉やご当地グルメ、四季折々の風景が丁寧に描かれており、各地でコラボイベントも開催されています。今回走った甲府盆地から富士川流域、そして富士市に至るエリアは、作中でも度々登場します。
主人公たちが身延線に乗って川沿いの町を訪れるシーンや、富士山を望むキャンプ場での風景など、見覚えのある場面ばかり。実際に身延駅では、聖地巡礼中らしき若い旅行者たちの姿も見かけました。漫画に描かれた風景に惹かれて現地を訪れる気持ち、とてもよく分かります。
今回は聖地巡礼を意識した自転車旅ではありませんでしたが、この二つの漫画を帰宅後に読み返してみると、「あの坂」「あの川」「この空気感」がぴたりと重なり、作品の世界がぐっと身近に感じられました。
歩くには地球は広すぎるし、車では見逃してしまう景色がある。
その"あいだ"のスピードで風景を味わえるのが、自転車という乗り物のいちばんの魅力です。皆さんも、自転車で遠乗りを。そして、物語の風景と出会う旅――始めてみませんか。
最後にもう一つお知らせです。
ミュージカル『のだめカンタービレ』
シンフォニックコンサート!が2025年9月13日（土）〜15日（月・祝）に東京ガーデンシアターで開催されます。「Kiss」先行抽選販売も本日6月25日から始まっていますので、皆さま奮ってお申し込みくださいませ。よもやよもやですぞ。
詳細は公式ホームページをご参照ください。
これから暑い日が続きますが、どうぞご自愛くださいませ。
またお会いしましょう！しちまるでした！