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講談社Kiss誌9月号が発売です!

 こんにちは!しちまるです。

 

7月5日に大厄災が起こると噂されていましたが、何事もなく7月が終わろうとしていますね。月初のお客様との会話では、笑い話になる一方、「念のため家族を北海道へ」という真剣な声も聞かれるなど、反応は様々でした。皆さまが無事で本当に何よりです。

 

しかし、本当の厄災はこれからの酷暑かもしれません。今年も35度を超えるような猛暑日が続くと予想されています。皆さまにおかれましても、どうか体調にはお気をつけて、無理なくこの夏をお過ごしください。

そんなわけで、無事に迎えることができた本日7月25日(金)。皆さんお待ちかね、講談社『Kiss』の発売日です! 今月号も二ノ宮知子先生の『七つ屋志のぶの宝石匣』が無事に厄災を乗り越えて掲載されています。この日を楽しみに今月を乗り切った、日本の危機を乗り越えた、という方も多いのではないでしょうか。

©️二ノ宮知子/講談社

今回のお話をネタバレしない程度に。扉に描かれているのは、ゴールドのインゴット、そしてさまざまな金の装飾品。そう、今回のテーマはどんどん高騰していく金のお話です。これほどの価値を持つ品に、志のぶと顕定はどんな物語を見出すのでしょうか。

 

国際情勢の影響か、金の価格、本当に高くなりましたネ。昔に戻りたいです、アハハン。

漫画紹介:戦国武将の足跡を訪ねる旅

 

戦国武将の足跡を訪ねる旅には、特別な魅力があります。歴史書の一行が、実際の風景と重なる瞬間——。そんな体験を求めて、私は遠州の古戦場へと向かいました。

 

目的地は静岡県磐田市にある「一言坂古戦場跡」。450年前、若き日の徳川家康と甲斐の虎・武田信玄が激突した三方原合戦の前哨戦となった場所。新幹線浜松駅から自転車で30分ほどの道のりです。浜松駅前で自転車を組み立て、田園風景の中を走ると、やがて小高い丘が見えてきます。そこが、かつて激戦が繰り広げられた一言坂でした。

 

漫画が導いた歴史の旅

 

私をこの地へと導いたのは、一冊の漫画でした。

 

『風の槍』(原作:NUMBER8/作画:矢野日菜子/小学館)は、徳川四天王の一人、本多忠勝の生き様を描く本格歴史漫画。繊細な作画は、骨太な歴史ものとしては意外に感じられるかもしれません。しかし、ページをめくるごとに、戦国の世を生きた若武者たちの息遣いが伝わってきます。

 

特に最新の第7巻で描かれる「一言坂の戦い」は圧巻です。武田信玄の進軍ルートを「駿府経由説」で描き、さらに「唐の頭(からのかしら)」を家康の異母弟・内藤信成とする独自解釈も大変興味深いです。矢野先生が描く若武者たちの気迫に満ちた表情——。漫画で見たその場面が、まさにこの地で繰り広げられたのかと思うと、胸が熱くなりました。

 

25歳の若武者、本多忠勝

 

元亀三年(1572年)、武田信玄が「西上作戦」を開始しました。圧倒的な武田軍を前に、徳川軍は劣勢を強いられてしまいます。この絶望的な状況で名を上げたのが、当時25歳の本多平八郎忠勝です。後に大きな鹿の角をあしらった兜と愛槍「蜻蛉切」で知られることになる武将ですが、この時はまだ若き侍大将に過ぎませんでした。

 

しかし、その奮戦ぶりは敵方からも称賛され、こう詠まれたと伝わります。

 

「家康に過ぎたるものが二つあり 唐の頭に 本多平八」

 

一般的に「唐の頭」はヤクの毛で飾られた豪華な兜のこと。ですが『風の槍』では、これを家康の異母弟、内藤信成その人を指す、という面白い説を採っています。

 

実はこれには元ネタがあり、江戸時代の講談『三方ヶ原軍記~内藤の物見』には「兜の天辺よりふり乱したる白熊の毛は…」と、まさしく内藤信成が見事な「唐の頭」を風になびかせて戦う猛将として描かれています。

 

つまり、「唐の頭」は兜そのものではなく、それをシンボルとする「内藤信成」本人を指していた、というわけです。歌に詠まれたのが、本多忠勝と内藤信成という二人の若武者だったと分かると、狂歌に詠われた物語の深みが一気に増します。

 

もう一人の本多忠勝、もう一つの物語

 

ところで、本多忠勝は他の作品でも魅力的に描かれています。

 

『修羅の刻 第18巻 東国無双編』(川原正敏/講談社)では、架空の古武術・陸奥圓明流の使い手と交差しながら、一言坂から関ヶ原までの忠勝の戦歴が一気に描かれます。特に印象深いのが関ヶ原での「島津の退き口」、忠勝と島津豊久、そして陸奥の使い手による三つ巴の戦いは、まさに圧巻の一言です。『ドリフターズ』(平野耕太/少年画報社)でおなじみの島津豊久と本多忠勝の戦国最強の"ifの邂逅"にも、史実と創作が見事に融合した、漫画ならではの醍醐味があります。

 

漫画×聖地巡礼の新しい楽しみ方

 

事前に漫画を読み込んで現地の空気を肌で感じ、帰宅後にもう一度読み返してみる。すると不思議なことに、紙の上の物語が立体的に浮かび上がってきます。風の音、土の匂い、そして450年前にここで戦った若者たちの思い——。それらすべてが、自分だけの歴史体験として心に刻まれます。

 

時代を超えた巡礼者たち

 

古戦場巡りの帰り道には、思わぬ発見もありました。天竜川沿いを自転車で遡り、同じく徳川・武田の古戦場である二俣城跡へ向かう途中、天竜浜名湖鉄道の天竜二俣駅周辺が妙に賑わっています。聞けば、ここは『シン・エヴァンゲリオン劇場版』(カラー)の重要な舞台「第3村」のモデル地で、スタンプラリーの真っ最中だといいます。

 

戦国の古戦場も、現代アニメの聖地も、どちらも「物語の舞台を訪ねる」という点では同じです。時代は変われど、フィクションと現実が交差する場所を求める人の心は変わらないのでしょう。

というわけで、歴史の旅も素敵ですが、この秋は音楽の旅はいかがでしょうか。ここからは、同じく二ノ宮知子先生の『のだめカンタービレ』関連の最新情報をお届けします!

さて、まずは

 

ミュージカル『のだめカンタービレ』シンフォニックコンサート!

 

東京公演はもちろんのこと、なんと台湾公演も即日完売(追加公演も!)という人気ぶりです。

©二ノ宮知子・講談社/ミュージカル「のだめカンタービレ」シンフォニックコンサート!製作委員会

詳細は公式ホームページをご参照ください。

 

東京公演は9月13日(土)〜15日(月・祝)、会場は「東京ガーデンシアター」です。

チケットの一般販売は明日7月26日(土)午前11時スタートですので、お見逃しなく!

 

まさか台湾上陸、即完売とは、よもやよもやですぞ。

続いて、いよいよ来週に迫ったこちら!

©二ノ宮知子・講談社/『のだめカンタービレ』Story Live Orchestra 製作委員会

7月30日(水)・31日(木)に東京オペラシティーで開催される

 

『のだめカンタービレ』 Story Live Orchestra

 

『のだめ』の世界に没入する、新しい音楽体験。オリジナル声優陣の朗読とオーケストラの生演奏に、原作イラストの映像がシンクロします。音楽と物語が一体となる感動のクライマックスを、ぜひ会場でご体験ください。

 

こちらは現在チケット発売中で、まだ間に合いますよ!ぜひぜひ!

 

ちなみに私、昔イベントで購入した『のだめ』作中に出てきた中華料理屋「裏軒」の丼でご飯食べていますが、最近は食べている最中に緑のおじさんことヒゲマンの声が頭に響いてきます。渋すぎます!

そして秋には、ついに聖地・大川へ!

そして10月26日(日)には九州は筑後川のほとり、「のだめ」の生まれ故郷大川市で


どこ行くと?! のだめカンタービレ・クラシック・コンサートばい in 大川

 

が堂々開催です!

 

指揮の茂木大輔さん、ピアノの石井琢磨さん、そして岡山フィルハーモニー管弦楽団という豪華布陣。チケットは絶賛発売中です!お近くの方も、そうでない方もぜひ!

『のだめ』のコンサート巡礼も乙なものですぞ〜!

しちまるでした、ではまた!