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『七つ屋志のぶの宝石匣』第25巻が発売されました。

こんにちは!しちまるです。みなさま9月に入りましたがいかがお過ごしですか?

 

昨日、9月11日の南関東は午後から記録的短時間大雨情報が発令されるほどの激しいゲリラ豪雨で、ハモンさんなら恐れ慄いてしまうほどの雷鳴と稲妻が続きました。皆さまのお住まいの地域はいかがでしたでしょうか。どうぞご安全にお過ごしください。

『七つ屋志のぶの宝石匣』の第25巻発売!

さて、お待たせいたしました!ついに本日9月12日(金)、『七つ屋志のぶの宝石匣』の第25巻が発売となりました。1冊に4話収録なので記念すべき第100話も収録されています。すでに『のだめカンタービレ』連載期間より長くなっているんですね、素晴らしい!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

©️二ノ宮知子/講談社

ここで改めて『七つ屋志のぶの宝石匣』について軽くご紹介

 

『七つ屋志のぶの宝石匣』は不朽の名作『のだめカンタービレ』で日本のクラシック音楽漫画界に楔を打ち込んだ、二ノ宮知子先生による人気漫画作品。銀座9丁目商店街にある質屋「倉田屋」を舞台に、店主の娘、志のぶとその許嫁の顕定とさまざまな品物に秘められた物語が織りなす、心温まる人間ドラマが描かれています。

 

長く愛され続けているこのシリーズも、ついに25巻という節目を迎えました。これまでの積み重ねが生み出す深みのある物語を、ぜひお楽しみください。

購入について

第25巻は全国の書店にて発売中です。また、各種オンライン書店でもお求めいただけます。在庫状況については、各店舗にお問い合わせください。

つづいて漫画紹介です。

先日、茅野駅を起点に諏訪大社を巡る自転車旅をしてきました。これは安彦良和さんの歴史漫画『天の血脈』(講談社)の重要な舞台の一つである諏訪大社を訪ねるための旅でした。

安彦良和『天の血脈』レビュー

- 諏訪大社で体感する古代史の世界 -

【ルート概要とちょっとした発見】

茅野駅をスタートして、諏訪大社の上社(前宮・本宮)、下社(秋宮・春宮)を巡る、歴史と文化を感じる贅沢なコースです。諏訪大社は四社構成で、上社は内陸部、下社は諏訪湖畔に位置します。実際に巡ってみると、この配置が古代の自然観や信仰を映しているように感じられました。

【諏訪大社と安彦良和の歴史世界】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

©️安彦良和/講談社

機動戦士ガンダムのキャラクターデザインで広く知られる安彦さんは、明治時代の「王道」と「覇道」の対立を描いた『王道の狗』、満州国を舞台に日蒙混血青年の苦悩を描く『虹色のトロツキー』、古事記の神話世界を現代的視点で再話した『ナムジ』など、歴史を題材にした重厚な作品群で知られる漫画家です。

【あらすじネタバレ注意】 

その中でも『天の血脈』は、安彦さんの近代史ものと古代史ものを統合した集大成的な作品です。古代の安曇族の血脈と明治末期の激動する東アジア情勢が交錯する歴史ロマンで、主人公は安曇族の末裔、ヒロインは諏訪大社の宮司家の血を引く設定です。

 

安彦さんが一貫して描いてきた「土地に根ざした人々の営み」、「歴史の重層性」、「個人と歴史の流れとの関わり」というテーマが、安曇族や出雲神話に連なるモチーフとともに、諏訪という聖地で結実した作品なのです。

 

物語は1903年(明治36年)、日露戦争開戦半年前を舞台に展開されます。第一高等学校の学生・安積亮(あずみ・りょう)は、嬉田貞一教授率いる学術調査隊に参加し、満州の地で「好太王碑」の調査を行います。調査隊は現地で馬賊の襲撃を受け、ロシア軍に拘束されますが、黒龍会の大陸浪人・内田良平や朝鮮族の青年・柳斗星らの支援により脱出に成功します。

 

安彦史観とも呼ぶべき独自の歴史観により、激動する東アジア情勢の中で翻弄される人々の姿を描いた重厚な歴史作品です。

【ネタバレここまで】

茅野駅から前宮、本宮を経て諏訪湖畔の下社まで、社から社へと移ろうごとに景色が変化していく様子は、古代から続く信仰の道筋を辿っているような特別な感覚をもたらしてくれました。

 

そして諏訪大社の境内で、作中に登場する御柱を目の当たりにした時、漫画の世界が現実と重なる瞬間を体験しました。諏訪盆地東縁の守屋山麓から諏訪湖畔まで広がるこの地理的配置そのものが、安彦さんが描く「土地に根ざした信仰」の具現化であり、古代から現代まで続く人々の営みを物語っているように感じられます。

【まとめ】

『天の血脈』を読んでから諏訪大社を訪れることで、作品への理解が格段に深まりました。漫画から始まった興味が実際の土地を訪れる動機となり、現地で感じた体験がまた作品を読み返したくなる気持ちを生む——今回の聖地巡礼は、そんな文化と体験の素敵な循環を実感できた貴重な一日でした。

【今回のライドデータ】

総距離:約25〜30km(茅野駅起点四社巡り)
所要時間:約5〜6時間(参拝・撮影・休憩時間込み)
主要区間:前宮→本宮(約3km)、本宮→秋宮(約8km)、秋宮→春宮(約2km)
交通状況:神社周辺は道幅狭め、湖畔は歩行者・観光バス多め、国道20号は交通量多め
ベストシーズン:新緑〜紅葉期(御柱年は大幅な混雑に注意)

【のだめコンサート情報】

リアルのだめさんの生まれ故郷、九州は福岡県大川市で開催される

 

『のだめカンタービレ・クラシック・コンサート ばい in 大川』

 

の開催がいよいよ来月に迫ってまいりました。

 

日時:2025年10月26日(日)

   14:00開場 15:00開演

場所:大川市文化センター

出演:指 揮 茂木大輔

   ピアノ 石井琢磨

   岡山フィルハーモニック管弦楽団

 

曲目・演目

<演奏予定楽曲>

ベートーヴェン:ピアノソナタ第8番「悲愴」 第2楽章

ベートーヴェン:ヴァイオリンソナタ第5番「春」第1楽章

ベートーヴェン:交響曲第7番より

プーランク:オーボエ、バスーンとピアノのための三重奏曲

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 第1楽章  他

 

私は残念ながら距離的に聴きに行けませんが、九州・福岡エリアの“のだめファン”の皆さんにはぜひともこの貴重な機会を楽しんでいただきたいです。

 

お近くの方はお見逃しなく!

 

チケット情報はこちらから!

『のだめカンタービレ・クラシック・コンサート ばい in 大川』

締め切り直前にまた別のコンサートの情報が!のだめカンタービレ クラシック・フェスティヴァル in 秩父ミューズパーク」が秩父で開催決定です!

埼玉県秩父市はアニメの聖地としても有名で、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』という、涙を誘う名作の舞台にもなっていますが、実は我らが二ノ宮知子先生の農業恋愛漫画の金字塔「GREEN」の舞台でもあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

©️二ノ宮知子/講談社

都会っ子のワコが秩父で農家の青年・誠に一目惚れ、押しかけ女房となって農業に奮闘する爆笑ラブコメディー。ページをめくるたびに笑い転げる二ノ宮知子先生の天才的作品。全4巻と手に取りやすく、読後には多幸感に包まれます。まだ読まれていない方はぜひ読んでみてください。嫌なことがあっても吹っ飛んじゃう作品。超おすすめデス!

というわけで、秩父を訪れるなら

「10年後の8月」もいいですが、その前に「来年の5月、のだめフェス」ですぞ!

さてさて、今回も盛りだくさんの情報でお届けいたしました。まだまだ暑い毎日が続きます、どうか皆さまご自愛くださいませ。しちまるでした。