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講談社Kiss誌5月号の発売です!

こんにちは!しちまるです。

 

こちら関東では、桜がいよいよ咲き誇ろうとしています。あいにくの小雨模様ですが、今週末には見頃を迎えそうです。

 

季節の移ろいはお店に立っていても感じるもので、先日いらしたお客様のうちお二人が「今年からついに花粉症を発症してしまった」とお話しされていました。桜の開花は嬉しい反面、スギやヒノキには悩まされる季節です。花粉と戦っている皆さま、どうぞご自愛くださいませ。

 

©️二ノ宮知子/講談社

さて、本日発売の「Kiss」5月号を手に取りました。我らが二ノ宮先生の『七つ屋志のぶの宝石匣』も絶好調です。今月号の扉は白衣姿の晴子と所長。「ラブ(恋愛)」に加えて「ラボ(研究室)」の空気が濃くなってきたな、と感じました。今回、とくに引っかかったのは、零士メーターと合成ダイアモンドをめぐるくだりでした。いよいよ物語の核心が見えてくるのでしょうか。今後も目を離せませんね。

 

そうそう、作中にもありましたが、天然ダイアモンドは、ただの「純粋な炭素の結晶」ではありません。窒素やホウ素が混じり、成長の途中で歪みも入る。だが、そうした不純物があるからこそ、その石だけの色や表情が出る。そこが実に面白いところです。人間や組織も、案外それに近いのかもしれません。

 

作中に出てきた某宇宙戦艦、数あるシリーズの中の最高峰は1978年公開の劇場版『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』だと私は思っています。今回のダイアの内包物と絡めてお話を進めて参りましょう。

 

『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』に登場する人物のなかで、いちばん強い「不純物」は、やはり空間騎兵隊の斉藤始でしょう。航海の途中でヤマトに乗り込んでくる斉藤隊長は、生え抜きのクルーたちに混じった明確な「不純物」と言えます。彼ら空間騎兵隊は、まさに「粗にして野だが卑ではない」男たち。そして、その存在こそが、ヤマトという物語をいっそう強く輝かせているのです。

 

忘れられないのは、白色彗星帝国の中枢・都市帝国でのあの場面です。真田に爆薬を仕掛けさせるために、斉藤が自分ら盾となって銃弾を引き受けるシーンで、ヤマト随一の技術者でいつも冷静な真田に向かって、荒くれ者の空間騎兵隊隊長・斉藤が、身体を撃たれながらもその場には似つかわしくないほど優しい言葉を真田にかけます。

 

「技師長、慌てず急いで、正確にな」

 

爆薬をセットし終えた真田は、蜂の巣になり絶命した斉藤を抱えてつぶやく。

 

「隊長、ありがとう」

 

ここはもう、何度見ても涙腺崩壊です。そりゃ全米も泣くわな。

 

考えてみれば、『ヤマト』という作品そのものも、最初から「不純物」を抱えていたのかもしれません。プロデューサー西崎義展さんの剛腕と、松本零士さんのロマン。きれいに同質ではない二つが混ざったからこそ、あの熱と哀しみを持つ作品になったのだろうと思います。あとになって深い亀裂が入ったことまで含めて、やはりヤマトらしい。今思えば、西崎と松本、どちらが真田でどちらが斉藤だったのでしょうか。

さて、近ごろは、ヤマトにもまた新しい動きがあるようで、次はどんな姿を見せてくれるのか気になります。一度目のリブート『2199』を見たときも胸が熱くなりました。そこへ今度の庵野秀明さんの『シン・ヤマト』です。いわば二度目の再起動。庵野さん自身、新たな不純物として『ヤマト』に入りこんでいく。そのことで何が起きるのか、新たな化学反応に期待して待ちたいと思います。

 

不純物を抱えた石が光る。傷や癖を抱えた人が生きる。異質なもの同士がぶつかり合って、最後に強い光を放つ。今月号を読みながら、そんなことを考えました。

『七つ屋志のぶの宝石匣』じょじょに核心に近づいているようです。詳しい内容は、ぜひ本誌でお楽しみください。

しちまるでした!またね〜!